以上の結果より「底の名詞の意味属性」によって「格関係」を決定することの有 効性が示された。従って、「任意格」において「底の名詞の意味属性」を用いる ことで格関係が決定できる。表3の〇は本手法において「底の名詞の意味属性」 ごとに、どの格をとるかを示しており、「533具体」「388場所」「1001抽象物」 については、修飾部内に存在しないほうの格をとるが、両方とも有る、または、 無い場合は失敗とする。「1235事」はデータにばらつきがあるため決定できない。
以上の考えに基づき、本手法では、「格関係の有無」と「格関係」を「底の名詞
の意味属性」と「必須格」をもとに決定し、決定できないものに関しては「任意
格」をもとに決定する。