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本研究では,普通名詞の音声合成に音節波形接続方式[9]を用い
る.音節波形接続方式では,まず,音節を基本単位として素片選択を行う.素
片選択の条件としては,以下の条件が一致するものを選択する.
Parameters for Speech Synthesis
Table:
使用するパラメータ
| Sy: |
音節素片の音節 |
| P: |
音節素片の前音素環境 |
| N: |
音節素片の後音素環境 |
| m: |
音節素片の単語中のモーラ位置 |
| M: |
音節素片が属する単語のモーラ数 |
| ac: |
音節素片が属する単語のアクセント |
この方式は,信号処理を行わずに音節素片を接続するため,高い自然性と話者
性を得ることが可能である.また,音響パラメータを一切考慮せずに,言語パ
ラメータのみで波形の選択を行うことを特徴にしている.このため,録音に必
要な音声を事前に決めておくことができる.また,計算量もほとんど必要とし
ないため,リアルタイムで合成が可能である.
なお,従来の音節波形接続方式[9]は,上記のパラメータのなか
の音節素片が属する単語のアクセントを利用していない.音節素片の前後環境
と,音節素片の単語中のモーラ位置と,音節素片が属する単語のモーラ数のみ
利用している.
Figure:
モーラ情報およびアクセントと,ピッチ周波数の関係
|
| 4モーラ0型(約1,300件の平均) |
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![\includegraphics[scale=0.5]{fig/ftk1.eps}](img5.png) |
| 4モーラ1型(約200件の平均) |
| |
![\includegraphics[scale=0.5]{fig/ftk2.eps}](img6.png) |
| 4モーラ2型(約100件の平均) |
| |
![\includegraphics[scale=0.5]{fig/ftk3.eps}](img7.png) |
| 4モーラ3型(約100件の平均) |
| |
The Relationship between Pitch and Mora Information and Accent |
Jin'ichi Murakami
2008-08-23