モーラ情報にアクセント位置の情報を加えた場合のセグメンテーションの精度を 調査した.アクセント位置は,NHKアクセント辞典[10]を利用した.また, 音素数が多くなるため,全てのHMMのガウス分布が共通な半連続型HMM[11] を使用した.他の実験条件は5.3と同一である.結果を表10 に示す.
DB | 調査音素数 | 平均値 | 標準偏差 |
MAU | 12039 | -3.30 | 21.73 |
MMY | 11825 | -2.15 | 19.32 |
MTK | 9370 | -0.89 | 20.11 |
男性平均 | -2.11 | 20.39 | |
FTK | 14063 | -2.22 | 19.93 |
FYN | 15249 | -2.46 | 27.40 |
FAF | 15260 | -2.84 | 24.13 |
女性平均 | -2.51 | 23.82 |
表10と表9を比較すると,アクセント情報を利 用することにより,精度が向上していることがわかる.特に女性話者において精 度が向上している.これは,女性話者のほうがアクセント型の違いにおいてピッ チ周波数の変化の様子が大きく異なるためと考えられる.