とする.
例として, 表2.9に示す学習文対を使用して, 表2.10に示す対訳単語を作成する.表2.10の値は例であり, 実際の数値とは異なる.
| 学習文対(日本語側) | 彼の兄は医者だ。 |
| 学習文対(英語側) | His brother is a doctor. |
| 単語レベル文パターン(日本語側) | X0のX1はX2だ |
| 単語レベル文パターン(英語側) | X0 X1 is a X2 |
変換テーブルは「AがBならばCはD」という形式である.「AがB」には文パターンの作成の際に利用した対訳単語が当たる.そして,「CはD」には文パターン原文とは別の対訳文に文パターンを当てることによって抽出した日本語句と英語句の対が当たる. 表2.12では変数N2の部分から変換テーブル“「学生」が「student」ならば「教師」は「teacher」”が得られる.
| 学習文対(日本語側) | 彼の弟は学生だ。 |
| 学習文対(英語側) | His brother is a student. |
| 単語レベル文パターン(日本語側) | X0のX1はX2だ。 |
| 単語レベル文パターン(英語側) | X0 X1 is a X2 . |
| 照合する学習文対(日本語側) | 私の母は教師だ。 |
| 照合する学習文対(英語側) | My mother is a teacher. |
| 変換テーブル(X2) | A:学生 B:student |
| C:教師 D:teacher |
を利用し, 変換テーブルに確率を付与する.この確率を変換テーブル確率
の最大値を得る.
について, 対数の総和を求める.