式(3)は以下の式に置き換えられる.
は日本語文の文長を示す.また,は日本語文の1単語目から-1単語目までのアライメントである.
そしては日本語文の1番目から-1番目までの単語を示す.
ここで,Model1では以下を仮定している.
- 日本語文の長さの確率は,とに依存しない
- アライメントの確率は英語文の長さにのみ依存する
- 日本語の翻訳確率
は,日単語に対応する英単語にのみ依存する
以上の仮定を用いて,式(4)は簡略化することができる.以下に式を示す.
model1において,翻訳確率の初期値が0でない場合, EMアルゴリズムを用いて最適解を推定する.EMアルゴリズムの手順を以下に示す.
- 手順1
- に初期値を設定する.
- 手順2
- 日本語と英語の対訳文(,)(
)において,日単語と英単語が対応付けられる回数の期待値を求める.
ここで
は日本語文において日単語が出現する回数を表す.そして
は英語文において英単語が出現する回数を表す.
- 手順3
- 英語文において,1回以上出現する英単語に対して,翻訳確率を計算する.
- 定数を以下の式で計算する
- 上式で求めた定数を用いてを以下の式で再計算する
- 手順4
- が収束するまで,手順2と手順3を繰り返す.
s142006
2018-03-06