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文章作成支援の実験考察
表5.3から表5.6を見るとそれぞれベースラインよりもルールベースのほうがF値が高いことがわかる. また, 表5.6の「例」についての結果を見ると, ベースラインと提案手法であるルールベースのF値の差は0.80もあることもわかる. さらに表5.3の「比較」についての結果もベースラインと提案手法であるルールベースの差が約0.3あることもわかる. しかし, 表5.4と表5.5の「問題点」や「目的」についての結果は, ベースラインと提案手法であるルールベースの差が約0.10ほどであり, これは他の表5.3や表5.6の結果と比べると, ベースラインとの性能差があまりないように見える. これは「問題点」や「目的」などの項目のルールを詳細化することでベースラインとの性能差が生まれると考えられる. 今後は本稿の提案手法だけでなく, 更に新しい手法を取り入れ, 記載必要項目を決定することでルールが詳細化されると考える. また, 本稿では情報抽出の基本的な手法しか使っておらず, 論文の記載必要項目という特性をほとんど利用できていなかった. したがって, 更なる手法の改良が今後の課題であると考える.
OkadaTakuma
2015-03-10