表8.7より,ベースラインと提案手法にほとんど差がないことが確認できる.表8.3における,先行手法◯の例を表8.8に,ベースライン◯の例を表8.9に,差なしの例を8.10に示す.
入力文1 | 大事 な 事 を 忘れ て い まし た 。 |
正解文1 | I forgot something important . |
ベースライン出力文1 | I have an important forgot the matter . |
提案手法出力文1 | He forgot an important matter . |
入力文2 | ほんの 形 ばかり の お祝い を し た 。 |
正解文2 | We celebrated the occasion for mere form ' s sake . |
ベースライン出力文2 | Not a form of the celebration . |
提案手法出力文2 | He gave the celebration of the only a little shape . |
入力文3 | 極東 まで 事業 を 広げる 予定 だ |
正解文3 | We are going to extend our operations to the Far East . |
ベースライン出力文3 | Far East is scheduled to expand to the enterprise . |
提案手法出力文3 | He is scheduled to expand his business to the Far East . |
表8.8における最初の例では,ベースライン出力文1は,文構造が不適切である.一方,提案手法出力文1は適切な出力である.
2つ目の例では,ベースライン出力文2は動詞を出力していない.一方,提案手法出力文2は主語と動詞を適切に出力している.
3つ目の例では,ベースライン出力文3は,主語と動詞の関係が入力文と異なる.一方,提案手法出力文3では,主語と動詞を適切に出力している.
入力文1 | 自分 の 部屋 に 閉じこもっ た 。 |
正解文1 | He barricaded himself in his room . |
ベースライン出力文1 | I shut myself in his room . |
提案手法出力文1 | They barred themselves in his room . |
入力文2 | 彼 から あなた に 伝言 を 頼ま れ た 。 |
正解文2 | I have brought a message from him for you . |
ベースライン出力文2 | I was asked to write a message to you from him . |
提案手法出力文2 | I was asked to the message to you from him . |
表8.9における最初の例では,ベースライン出力文1は適切な出力である.一方,提案手法出力文1は,動詞``shut"を出力しており,適切な出力ではない.
2つ目の例では,ベースラインの出力文は適切な出力である.一方,提案手法出力文2では,英語フレーズ``asked to"の後に名詞句が続いており,不適切である.
入力文1 | 正午 頃 まで ぶらぶら し て い た 。 |
正解文1 | I lazed around until about noon . |
ベースライン出力文1 | We were dangling until noon time ofyear . |
提案手法出力文1 | They were dangling until noon time ofyear . |
入力文2 | 最後 の 1 周 で ビル を 追い抜い た 。 |
正解文2 | He passed Bill on the last lap . |
ベースライン出力文2 | The last one from passed the building . |
提案手法出力文2 | He passed in the last one from the building . |
入力文3 | 映画 館 へ 映画 を 見 に 行く 。 |
正解文3 | To go to a movie theater to see a movie . |
ベースライン出力文3 | The movie theater to go to see a movie . |
提案手法出力文3 | I go to the movies to a movie theater . |
表8.10における最初の例では,ベースライン出力文1と提案手法出力文1は,主語のみが異なり,翻訳精度に差はない.
2つ目の例では,ベースライン出力文2と提案手法出力文2の両方は,適切な出力ではない.
3つ目の例では,ベースライン出力文3と提案手法出力文3の両方は,適切な出力ではない.