なお,判断条件の真偽を問わない場合はをそのまま出力する. 動詞からデフォルトとしての情緒が推定されることになる.
たとえば,「お父さんと子供が遊園地を訪れる」という入力文を情緒推定する場合を考える. この文には,図2.2のパターンがマッチする. 遊園地は,遊ぶところがたくさんあり, 自由度が大きいため,子供は嬉しいと思っている. しかし,もし「お父さんが仕事の締め切りに追われている」という状況であれば, 「子供と遊んでいる場合ではないのに、遊園地は嫌だなぁ」と思うかもしれない. この状況設定では,「目標実現・近(子供,遊園地)」は真であり, 「目標実現・離(お父さん,遊園地)」は真である. こうして情緒推定の過程に妥当な説明がつく.