例1 | |
私 は X1 を 見 に 行く 。 | |
X1 X2 X3 を 見 X4 X5 。 | |
例2 | |
電車 が X1 を 抜ける 。 | |
X1 X2 X3 X4 抜ける 。 | |
例3 | |
X1 に X2 を X3 。 | |
X1 X2 X3 X4 X5 。 | |
例1の実験条件1の英語文パターンでは``I''が主語であり``go to see''が複合動詞で あることが分かる.しかし実験条件2では``see''が動詞であると考えられ る.したがって,実験条件1では翻訳精度の高い翻訳文が出力されるが実験条件2 では翻訳精度の低い文が出力されると考えられる.
例2の実験条件1の文パターンでは``電車が''となっており主語が電車であると分 かり,目的語として1単語があることが分かる.しかし実験条件2の文パターンで は,動詞の``抜ける''と``go through''が対応していることが分かるが,それ以 外の部分では全く制限がないため,適合する文数は増えるが本来適合すると考え られる入力文以外の文が適合する可能性があり,翻訳精度が低下する原因となる 可能性があると考えられる.
例3では,例2と同様に,適合文に関する問題があるが,実験条件2の文パターン中 の全てが変数であるため,例2よりも適合文数が大幅に増加し,最適な翻訳が得 られなくなる可能性がより高いと考えられる.
この問題に対し,今後日英文パターンが文法情報を十分に保持し,なおかつ日本 語テスト文の適合数を増やすための方法を考える必要がある.