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実験と結果

本手法で提案した「内と外の関係」の判断規則の有効性を、最初に「アンカー 和英辞典」(約46000文)よりランダムに抽出した複文348文中、竹内の分類表を使 用できたもの204文を用いて検証した。なお、本実験は翻訳規則作成に用いたデー タと同一のデータを用いたためクローズドテストとなる。入力文の例を図14に 示す。その結果、表4に示すように、内の関係については94.9%、外の関係につ いては63.8%の正解率を得た。


 
Figure 14: 入力文の例
\includegraphics[height=15mm]{fig15.eps}



 
Table 4: 「内と外の関係」の正解率(標本内テスト)
\begin{table}\hspace{15mm}\includegraphics[width=130mm]{hyou4.eps}\end{table}

さらに、その判断規則を用いて、竹内[1]の分類表を用いた翻訳規則の有効 性を、「アンカー和英辞典」(約46000文)より抽出した複文348文を用いて検証し た。その結果、表5に示すように、分類表を使用できたものが58.9%、そのうち 訳が正解となったものが40.9%となった。

なお、アンカー和英辞典の日本語複文における英訳が、竹内[1]の分類表の 英語表現と一致した文を正解とする。

また、結果の例を図15に示す。

 
Table 5: 翻訳結果(標本内テスト)
\begin{table}\hspace{15mm}\includegraphics[width=130mm]{hyou5.eps}\end{table}


 
Figure 15: 結果の例
\includegraphics[width=120mm]{fig13.eps}

次に「アンカー英和辞典」(約文)より抽出した複文96文中、竹内の分類表が使用 できたもの45文を用いて検証した。なお本実験はオープンテストとなる。その結 果、表6に示すように、内の関係については100%、外の関係については92.3%の 正解率を得た。


 
Table 6: 「内と外の関係」の正解例(標本外テスト)
\begin{table}
\begin{center}\includegraphics[width=130mm]{hyou6.eps}\end{center}
\end{table}

さらに、クローズドテストと同様に、その判断規則を用いて、竹内[1]の分 類表を用いた翻訳規則の有効性を、「アンカー英和辞典」(約文)より抽出 した複文96文を用いて検証した。その結果、表7に示すように、分類表を使用で きたものが46.9%、そのうち訳が正解となったものが30.2%となった。


 
Table 7: 翻訳結果(標本外テスト)
\begin{table}
\begin{center}\includegraphics[width=130mm]{hyou7.eps}\end{center}\end{table}




2001-03-23